反り腰ってなんでいけないの?
当店にいらっしゃるお客様でも、反り腰を気にしている方は多いです。そもそも「反り腰」はなぜ良くないのでしょうか?
確かに猫背と同じように背骨と全身の関節は密接に影響し合うので、多くの良くない影響を及ぼします。
そのうち代表的なものを3つ紹介致します。
①リブフレアという不良姿勢を招く
②腰痛の原因となる
③X脚や外反母趾を助長し、脚のスタイル崩れや膝の痛みの原因となる
姿勢は本当に大事で、猫背や反り腰のように姿勢が崩れると全身に影響が及ぶんですよね。それでは一つ一つ紹介していきますね。
リブフレアという不良姿勢を招く
「リブフレア」という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。「リブフレア」とはリブ=肋骨、フレア=花などが開く様子、という意味で、下部肋骨が前方に飛び出し、開いてしまっている状態です。正常では、下部肋骨は床と並行、もしくはお腹がフラットな状態になります。
またお腹を前から見た時に、下部肋骨の角度は70°〜90°が正常です。しかし、人によってはこれが120°位まで広がってしまっている人もいるんです。
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下部肋骨には、呼吸にとって重要な横隔膜が付いており、リブフレアの状態になっているとこの横隔膜の機能が低下することがわかっています。
つまり、正常な横隔膜による呼吸ができず、肩や首が過剰に反応してしまい肩こりの原因になることもあります。
また、横隔膜は腹部や腰部を安定させる腹圧を高める機能も持っているため、腰痛の原因になったり、体幹が不安定になってしまいます。
反り腰になるとこのリブフレアになりやすく、リブフレアになると呼吸や体幹の安定性に問題が生じ、色々な不定愁訴を招くということですね。
腰痛の原因となる
地球上には重力があり、常に潰されるような力にさらされています。試しに反り腰で上から潰すような力をかけてみると分かりやすいのですが、腰に負担を感じる、もしくは嫌な感じがすると思います。
座位写真
腰の骨である「腰椎」はとても大きく反り腰の場合、この一つ一つの腰椎が近づくのがわかると思います。そこへ、さらに歩く時の衝撃や、立ちっぱなしで重力の負荷が常に加わると、腰椎同士がぶつかって痛みが出たり、背筋群が異常に張ってしまうことになります。
腰椎写真
また脊柱管狭窄症などのお客様も時々ご来店されますが、脊柱管とは背骨の中の神経の通り道です。その脊柱管は腰を反ると狭くなることがわかっています。そして、その反った状態で「捻る」と脊柱管の通り道はさらに狭くなることがわかっています。
このように反り腰が定着することによって、普通の腰痛だけでなく、腰椎に変形が生じ脊柱管狭窄症のような重い症状が出てしまうことがあるので、大事に至る前に反り腰はやはりしっかり改善した方がいいです!
X脚や外反母趾を助長し、脚のスタイル崩れや膝の痛みの原因となる
女性はお産のためでもあるのですが、男性よりも骨盤が横に広い構造になっています。そして、そのため脚の骨である大腿骨が男性よりも内側に角度がきつくなっています。つまり女性は元々、男性よりもx脚や内股になりやすいです。
股関節が内股になると、膝から下はバランスを取るように外側に捻れることが多いです。そうすると足裏のアーチが落ちて、外反母趾になりやすくなってしまいます。このように女性は特に、内股→膝下捻れ→足裏アーチ低下→外反母趾、といった負の連鎖を起こしやすいのですが、それをさらに助長するのが「反り腰」なんです。
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反り腰のように、中心に何か問題が起きると連鎖を起こすようにx脚や外反母趾のように末端に影響を及ぼすのです。
また、若い女性がよく気にされている「外もも太り」ですが、これも膝が外側に捻れることにより膝のお皿が外側に変位してしまい、外ももを過剰に使うことに繋がることが原因になることが多いです。
下腿外旋写真
反り腰はどうやって治すの?
最後に反り腰を治す方法をお伝えしますね。色々、段階を踏みながら行う必要がありますが、自分でもやりやすいストレッチとエクササイズをご紹介致しますね。