五十肩や肩の痛みってどうして起こるの?
五十肩や肩の痛みは、基本的には腕の骨である上腕骨が、肩甲骨と鎖骨が繋がる部分にぶつかり、その間にある筋肉や組織が挟み込まれることによって生じます。
上腕骨とこの肩甲骨と鎖骨が繋がる部分との間のスペースを【肩峰下スペース】といいます。要はこのスペースが狭くなってしまうとダメなわけです。このスペースがちゃんと確保されていれば、その間の筋肉や組織が挟み込まれる事はありませんからね。
では、なぜこの【肩峰下スペース】狭くなってしまうのか?主に3つあります。
①肩回りの筋肉が固くなり上腕骨が上や前方向にズレてしまう
②肩甲骨の位置が前や下方向にズレてしまう
③猫背
この3つから原因を特定して対処していくわけですね。
上腕骨のズレはどうやって治すの?
リラックスして立ってみてご自分の「手」を見てみてください。正常な場合は、親指が前を向きます。しかし、上腕骨がズレている場合は、手の甲が前を向いている場合が多いです。
この場合、胸の筋肉である【大胸筋】や背中の【広背筋】という筋肉が固くなっている可能性が高いので、それらの筋肉をよくストレッチすることで改善します。
そして、上腕骨のズレを防いでくれる肩のインナーマッスルをちょいトレします。
肩甲骨のズレはどうやって治すの?
仰向けで寝たときに、床からの距離がかなり浮いている場合は、肩甲骨の位置がズレている可能性が高いです。
この場合、肩甲骨に付着する【前鋸筋上部】や【小胸筋】という筋肉が固くなっている証拠ですので、それらの筋肉をよくストレッチします。ただ、自分では中々伸ばしにくい部分なのでパートナーストレッチをお勧めします。
そして、【前鋸筋上部】や【小胸筋】は肩甲骨を前方向へズラしてしまうので、その逆、つまり肩甲骨を後方向へ持っていく筋肉である【僧帽筋中部・下部】をちょいトレします。
猫背はどうやって治すの?
猫背に関してはこちらの記事をご覧ください。
以上のように五十肩などの痛みには原因が存在していて、その多くは肩や肩甲骨回りの筋肉が固くなってしまっていたり、肩や肩甲骨を安定させてくれる筋肉が弱くなってしまったり、姿勢が原因となりますので、普段からそれらのストレッチやちょいトレを行って未然に防ぐの一番です!週一回の身体のメンテナンス始めてみませんか?